子どもたちって、かくれんぼ大好きですよね~
園でも、親戚の集まりなんかでも、一緒に遊ぶ時によくリクエストされるのがかくれんぼです。
2~3歳くらいの子どもとかくれんぼをしたことがある人ならたぶんわかっていただけると思いますが、子どもたちってたいてい、
カーテンの裏だったり
部屋の隅っこだったり
明らかに見える場所にいませんか?
「子どもだから隠れるのが下手」
というのも確かに一理あるのですが、実は、子どもたちのかくれんぼは、心の発達と深~い関係があります。
ということで今回は、子どもの発達とかくれんぼの関係についてお話ししたいと思います。
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すぐ見つかる場所に隠れる子どもたち
「じゃあ○○ちゃんが隠れるから数えてね!」
隠れる側になるか、探す側になるかは、大体子どもの一存で決まりますよね (笑)
「いーち、にー、さーん・・・・じゅう!もういいかーい?」
大人からすると、ここで声を出すと、どこに隠れてるのかすぐにバレてしまうため、抵抗があるものですが、子どもたちはそんなのお構いなしです。
「もういいよ~!」
と元気な声が聞こえます。
そして、かくれんぼというからには見つからないように隠れることが目標の大人からしてみれば、
「え、バレバレじゃん」
と思うような隠れ方をしています。
また、この部屋のどこに隠れる場所があるの?
というような場所でも
子どもたちは
「かくれんぼしよう!」と目をキラキラさせています。
かくれんぼなのにすぐ見つかる場所に隠れたり、隠れることもできないような場所でかくれんぼをしたり、大人には理解できないことばかりです。
でも子どもたちにとってはこれでいいのです。
なぜなら、見つかることが悪ではないから。
かくれんぼなのに、見つかってもいい?
子どもたちにとって、かくれんぼは鬼に見つからないように隠れることが目的ではありません。
子どもにとってかくれんぼは、見えなくなった自分、あるいは遊び相手が、見えなくてもそこにいるという現実を楽しむものなのです。
この、かくれんぼにみられる子どもの特性は、モンテッソーリ教育においては秩序の敏感期と関わりが深いものとして考えられています。
秩序の敏感期は簡単に言えば、あるものが、あるべき場所にあったり、本来の使われ方をしていることに重要性を感じる感性のことです。
なので子どもは
隠れている場所に近づいてくると、見つかるのもお構いなしにキャッキャッと声を上げたり、
「カーテンに隠れるね!」
と事前に申告したり、
「ここに隠れてね」
と指示をしたりといった、本来のかくれんぼのルールを無視した行動に出るのです。
そして、
「ああ、やっぱりここにいた」
という整った秩序感を楽しんでいるのです。
バレバレのかくれんぼを楽しむ子どもが持つ特性
この、バレバレのかくれんぼを楽しんでいる時期の子どもたちというのは、先ほど述べた秩序の敏感期の真っただ中にいる子どもでもあります。
そのため、
大人には理解できないところで秩序が乱され、大騒ぎするということが出てきます。
バレバレのかくれんぼの楽しさが大人に理解できないのと同様、この秩序に乱れも大人には理解しにくいものである場合がほとんどです。
- お母さんがコートを脱いで腕にかけていた
- いつも右足から履く靴下を左足から履かされた
- お風呂で髪ではなく体を先に洗った
- いつもお父さんが座る椅子にお客さんが座った
バレバレかくれんぼをする月齢のお子さんで、
わけのわからないかんしゃく
エンドレスなイヤイヤ
が発生した場合、それは秩序の乱れが原因かもしれません。
【イライラ解消】イヤイヤ期を「敏感期」と捉えてみる