こんにちは!さちこです。
先日、プレイワーカーさん(子どもの遊びのプロフェッショナル)の講演会に参加させていただきました。
講演会を受けて、大人が過保護になりすぎてはいけないということや、子どもたちの危険との付き合い方について考えたのでまとめてみたいと思います!
参考になったらうれしいです!
目次(クリックしてジャンプ)
子どもたちが危険に触れる機会は減少している
最近、子どもたちが「危険」なことに触れる機会って、どんどん減ってきている印象ありませんか?
講演会で登壇されていたプレイワーカーさんは50代の方だったのですが、
昔は鉛筆を削るための肥後の守(ひごのかみ)っていうナイフや、ライターなんかを普通にポケットに入れてうろうろしてた。なんなら、小さな花火みたいなものに火をつけて、カエルの口に入れて遊んだこともある。
とおっしゃっていました。
ちなみに、肥後の守というのはこういうものだそうです。
カエルの話はちょっと刺激が強すぎましたが (笑)
確かに、昔はもっと「危険」に対して寛容というか無頓着で、現代を生きる子どもたちと比べると、昔の子どもたちはかなり幅広い経験ができていたのではないかと思います。
私が小学生くらいの時は、子どもだけで爆竹で遊んだり、人目につかない林の中に秘密基地をつくったり、木登りをしたりして遊んでいました!←田舎育ち
現代の子どもたちは、
- 公園に行くときは、ほとんど保護者が同伴
- 包丁やカッター、はさみなどの使用はかなり慎重
- マッチやライターで火をつけることはもちろん、火の近くに行くことも止められる
といったように危険なものからできるだけ遠ざけられ、大人の徹底した保護のもとに育っていると感じます。
安全なのはもちろん良いことです。ただ、行き過ぎた危険の排除はどうでしょうか?
可愛い子には旅をさせよ
かわいい子には旅をさせよということわざがあります。
昔の旅が辛いものだったことから、「厳しい経験を積むほど成長するため、かわいい子ほどあえて辛い思いをさせよ」という意味で使われます。
危険との付き合い方について考えたとき浮かんだのはこのことわざでした。
というのも、子どもは少しずつ危険に触れることで、自分のできる範囲や身を守る方法を学んでいくからです。
ひとつ、エピソードをご紹介します。
ある3歳の女の子が、保育園の階段の4段目からぴょーんと飛び降りました。
かなりの高さだったため、衝撃も大きく、着地の際に転んでしまいました。
大丈夫かな?と見守っていると、女の子はそそくさと上靴を脱ぎ、パッと立ち上がって、今度は1段低いところからジャンプ!
見事に着地に成功しました。
このときの女の子の表情ときたら、達成感と、自信と喜びに満ち溢れ、本当に輝くような笑顔でした。
この経験を通して女の子は
- 靴を脱いだ方が体が安定する
- 安全に飛び降りれるのは3段目まで
ということを学んだはずです。
もし、周りの大人が、「階段から飛び降りるなんて、危ないからやめて!」
と先回りして止めていたら、この女の子が学びを得る機会は奪われていたことでしょう。
目が届くところで危険を経験させる
72時間サバイバル教育というプログラムをご存じでしょうか?
災害発生時、周りに大人がいない状況でも、子どもが自ら生き抜くために必要なスキルやマインドを身につけるための教育プログラムです。
代表の片山さんは東日本大震災の際にボランティア活動をする中で、子どもたちが自力で生き抜く力を身につけることが大切だと実感され、72時間サバイバル教育協会を設立されたそうです。
もちろん災害に限らず、様々な「危険」に少しずつ触れていくことで、いざとなった時に役立つスキルが身に付きます。
最近では親子キャンプやボーイスカウトなどへの関心も高くなっており、大人がいない状況であっても自分で生き抜くためのスキルを身につけることの重要性を実感している人は多いと思います。
かわいいわが子を危険から遠ざけるのではなく、普段から目の届く範囲で、たくさんの経験をさせてあげたいですね。
まとめ
ということで今回は子どもたちの危険との付き合い方について考えてみました。
知らず知らずのうちに過保護になっていないか、子どもが「危険」を経験し、学ぶ機会を奪っていないかということを常に考え、安全とのバランスを取りながら子どもたちと関わっていけるといいですね。
以上、最後までお読みいただきありがとうございました。