【保育士試験】合格率20%には理由がある【正しく恐れよう】

保育士試験受けようと思ったんだけど合格率20%だって!
そんなに難しいの!?

安心して!合格できない試験じゃないよ★

こんにちは、さちこです!

私は独学約3カ月で保育士試験に合格し、現在は保育園で働いています。

そんなわたしが、これから保育士試験を受けようと思っているけど、保育士試験の合格率の低さを知って震えている方へ向けて、知っておいてほしいことをまとめました。

概要 ~保育士試験の基本の”キ”~

保育士試験は例年、前期と後期の年2回行われており、

前期 : 筆記試験4月ごろ 実技試験6月ごろ

後期 : 筆記試験10月ごろ 実技試験12月ごろ

の実施となっています。

筆記試験は9科目あり、すべての科目で6割以上得点すると合格です!ちなみに、合格した科目は3年間有効なので何回かに分けて合格することも可能です。

  1. 保育の心理学(配点100点)
  2. 保育原理(配点100点)
  3. 子ども家庭福祉(配点100点)
  4. 社会福祉(配点100点)
  5. 教育原理(配点50点)
  6. 社会的養護(配点50点)
  7. 子どもの保健(配点100点)
  8. 子どもの食と栄養(配点100点)
  9. 保育実習理論(配点100点)

あら、教育原理と社会的養護は50点満点なのね。

そうなんだよ!さすが、鋭いね~!

教育原理と社会的養護は通称「ニコイチ」と呼ばれ、各50点=合計100点の配点になっており、両方30点以上得点することで合格となります。

つまり教育原理、社会的養護のどちらかひとつだけ合格することはありません

そして、筆記試験に合格すると実技試験を受けることができ、

  1. 音楽(楽器を弾きながら歌う)
  2. 造形(お題に沿った絵を描く)
  3. 言語(3分間で読み聞かせ)

いずれかふたつを受験します。

※筆記試験よりも前の願書提出の段階で選ぶ必要があります。


こちらも、ニコイチ同様、各50点=合計100点の配点になっており、両方30点以上得点することで合格となります。

筆記試験と実技試験に合格して初めて、保育士試験に ”合格” ということになるわけですが、合格する人の割合は20%前後といわれています。令和3年は受験者83,175人に対して合格者は16,600人です。

保育士試験の合格率が低いのはなぜ?

ではここからが本題です!

弁護士になるための国家試験である司法試験の合格率が30%~40%である一方で、保育士試験の合格率が20%とかなり低いのはなぜなのでしょうか?

それってつまり司法試験より難しいんじゃ・・・

試験の難しさ以外に色々理由があるから説明するね!

全教科受けない人がいる

保育士試験は9教科とかなり多いです。センター試験(大学入学共通テスト)でも、一般的には多くて5教科7科目ですからね。

そのため、全教科受けない=分割して受ける人もいます。

私の知り合いにも、「一気に全教科勉強するのは大変だから2回に分けた」という方がいて、彼女は前期に福祉系科目を受験し、後期にそれ以外の科目を受験したそうです。

全教科受けなかった場合でも統計上は ”不合格” になるため、これが合格率を下げているひとつの要因といえます。

受験できない人がいる

先ほどの、「全教科受けない人がいる」と少し重複する理由になりますが、受験する予定でもできない人がいて合格率が下がっているという側面もあります。

保育士試験を受験する人の中には、

  • すでに保育補助あるいは幼稚園などで働いている人
  • 子育て中、あるいは妊娠中の主婦

といった方もたくさんいるため、仕事の都合や子どもの学校行事、体調不良などで急に試験を受けられなくなってしまう場合があるということです。

難しい年がある

合格率の低さに関して、おそらく唯一「試験そのものの難しさ」が影響している理由がこれです。

保育士試験においては各教科の出題範囲があらかじめ決まっていますが、年によって難しかったり易しかったり、難易度にバラつきがあります。難しかった次の年(回)は簡単になるという噂もありますが、何年も特定の科目だけが難しく、その科目のためだけに何度も受験するということが発生します。

運次第ではありますが、難しい年には当たりたくないですね。

ニコイチの悲劇がある

そしておそらく、保育士試験で悔しい思いをするであろう理由のナンバーワンがこちらです。

冒頭の、保育士試験の概要でもお伝えしましたが、ニコイチ科目の「教育原理&社会的養護」そして実技試験で選択した2つの分野はどちらかひとつだけ合格することはありません

あと5点(1問)足りずに教育原理を落とした

言語の時間をオーバーして29点だった

こういった場合、もう一度両方の科目・分野を受け直すことになります。

落とした科目・分野を一生懸命勉強してもう再度受験してみたら、今度はもう一方の科目・分野を落とす、そしてそれを何度も繰り返す・・・という魔のループに陥ってしまっている人をよく見かけます。

これは保育士試験特有の仕組みで、合格率の低さにも大きく影響していると考えられます。

実技試験で落ちる

保育士試験の合格率20%は筆記試験と実技試験の両方に合格した人の割合ということをお伝えしましたが、実技試験だけを見るとその合格率は80%程度です。

80%!?じゃあ大丈夫でしょ!

COCO
COCO

実はそれが落とし穴なのです・・・

合格率80%の実績からもわかるように、実技試験に関してはしっかり対策していれば大丈夫な内容となっています。

しかしながら、

  • 「いけるでしょ!」とタカをくくってほとんど対策せず、落ちてしまった
  • 緊張して、試験官への挨拶も忘れ、ボロボロだった

という人が一定数いることも事実です。

ここは回避できるところなのでしっかり対策していきたいですね!

背水の陣!的な熱量がない

最後の理由がこちらです。

誤解を招く表現になっているかもしれませんが「保育士試験を受ける方が適当な気持で受験している」なんてことを言いたいわけではありません。皆さん受験するからには絶対に合格したいと思っているはずです。

ただ、高校入試や大学入試、入社試験など

  • チャンスは一度きり
  • 落ちたらその後の人生に大きく影響する

というような試験と比べると、受験者の真剣度は相対的には低いのではないかと思います。

保育士試験は年に2回実施されており、合格した科目は3年間有効であるため、「今回ダメだったらまた次回がんばろう」と切り替えできてしまうところが、合格率の低さにつながっていると考えています。

まとめ

ということで、今回は保育士試験の合格率20%の裏側についてお伝えしました。

こうしてみてみると、試験内容が難しいというよりはその受験者層や、独特のシステムによるものが大きいと感じませんか?

保育士試験はしっかり勉強すれば合格できる試験です。

合格率が低くても恐れることはありません! You can do it!

保育士試験合格へのロードマップに興味がある方はこちらの記事もぜひご覧ください。

【短期集中・コスト削減】保育士試験に確実に合格するためのロードマップ

おしまい!

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